IT技術者のあり方と修理固成
こんにちは。鈴木尚です。
このエントリーでは、IT技術者の仕事とIT技術者としてのあり方について、考えてみたいと思います。
皆さんは、「修理固成」という言葉をご存知でしょうか?
「修理固成」とは古事記の始めのほうに登場する言葉で、「修(おさ)め理(つく)り固(かた)め成(な)せ」と読みます。(講談社学術文庫 古事記(上)全訳注 次田真幸著)
古事記の冒頭、国生みの場面で、多くの神々がイザナギ、イザナミの二柱の神に「このただよえる国を修め理り固め成せ」と命じました。
そして出来たのが、日本の国土、日本という国、そこで暮らす私たちの生活や社会など。
つまり、私たちを含む現在の日本の全てが、この詔(みことのり)から始まっていると考えられます。
何千年も前の神話の時代の話ですね。
さて、この詔のポイントは2つあると思います。
- まとまっていないモノを整理して形にしなさい
- 形にしたものをしっかり固めて完成させなさい
いかがでしょうか?何だか私たちIT技術者の仕事の話みたいですよね?
答えや正解の無いモノを何とか形にして、動くものを作り出していく。成果を出していく。
私は始めてこの言葉に出会ったとき直感しました。
ああ、これが日本人がモノ作りが得意な理由なんだと。モノ作りが好きな理由なんだと。
国生みの神話の時代から日本人にモノ作りの宿命がセットされているのだなと、初期設定されているのだなと。
まあ少し話が飛躍してしまいますが(^^)
業務をIT化する。情報システムを作る。社会に役立つものを作る。
私たちIT技術者の仕事の全ては「修理固成」から出発していると考えて、日々の仕事に取り組んでいきたいものですね。
■参考リンク
小名木善行 ねずさんのひとりごと「修理固成(つくりかためなせ)」
小名木善行 ねずさんのひとりごと「神話は民族のアイデンティティ」
※私は「新しい歴史教科書を作る会」の日本史検定講座第1期生で、第5と第6の講義を小名木先生が担当されていました。
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古事記(上) [ 次田真幸 ] |
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