【書評】中国4.0 爆発する中華帝国 エドワードルトワック 奥山真司
こんにちは。鈴木尚です。
ようやく読み終えました。
地政学者の奥山真司氏が翻訳した、ルトワックの中国4.0。
中国は、なぜ戦略を誤ったのか?
日本の課題は?
戦略を考える上で、心がける事は?
普段の私たちの生活にも応用できる学びが、たくさんあります。
顔は怖いけど(^^)
<目次>
- 序章 中国1.0 平和的台頭
- 第1章 中国2.0 対外強硬路線
- 第2章 中国3.0 選択的攻撃
- 第3章 なぜ国家は戦略を誤るのか?
- 第4章 独裁者、習近平の真実
- 第5章 中国軍が尖閣に上陸したら?
- 第6章 ルトワック戦略論のキーワード(奥山真司)
<感想>
1.戦略を誤る理由
人は、冷静に理路整然と物事を判断するのではなく、感情によって判断が左右されてしまう。
だから、外からみたら明らかに間違っているような判断でも、本人にしてみたら大マジメという事になり、誤りを指摘する仕組みを持っていないと、間違った判断のまま突き進んでしまう。
2.戦略の階層
海洋パワー(戦略)はシーパワー(戦術)を凌駕する。
戦術でいくら勝っていても、戦略的に負けることがある。いつも意識しておきたい。
3.日本がとるべき戦略
事前に予想がつかないことに対しては、あれこれ計画をたてるよりも相手の出方に反応して直ぐに対応できるよう、準備しておくこと。
<まとめ>
奥山氏の著書「世界を変えたいなら一度”武器”を捨ててしまおう」に書かれていた、順次戦略と累積戦略を思い出しました。
戦略は自分の思うとおりにいかないもの。
なぜなら、自分の行動に対して相手は反応し、その相手の反応に対してさらに自分が反応する。そしてその反応は、いずれも理路整然としたものではなく感情に左右されてしまうものだから。
というのであれば、相手の反応を予測してしっかり計画を練っても、その予測がハズれる可能性の方が高いという事になります。
であれば、相手より一段高い戦略の階層を設定して、地道に累積戦略を実行する方が、最終的に勝てるような気がしました。
やはり戦略はアートと呼ばれるだけあって「人間系」が大切なんだな。
中国4.0 [ エドワード・N.ルットワーク ]
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