【書評】世界を変えたいなら一度”武器”を捨ててしまおう 奥山真司
あなたは、この弱肉強食の世界で生き抜いていく自信があるだろうか?
世知辛い世の中。誰も助けてはくれない。自分自身で何とか世間の荒波を乗り切っていくしかないのだ。
もしあなたが、これまでのような、やられっぱなしの人生は嫌だと思うなら、もっと上の視点から目標を立て直さなければいけない。
そのために必要なものが「人生の戦略」。サバイバル社会を生き抜くための思考だ。
著者は、地政学・戦略学者の奥山真司氏。
イギリスの戦略学の権威で、米レーガン政権のブレーンでもあったコリン・グレイ教授に師事した経歴をお持ちの、まさに戦略の専門家。
戦略の専門家が語る「人生の戦略」とは、どのようなものなのだろうか?
本書は、ビジョンやミッションを持って戦略的に人生を設計する方法を紹介している。
豊富な具体例を参考にしながら、戦略的な思考法が学べるのが特徴だ。
第1章 なぜ日本人は「戦略」が苦手なのか
第2章 戦略を考えるうえで大事な3つのイメージ
第3章 戦略の本質を知れば、世界を変える「人生の戦略」が生まれる
第4章 あなたの人生に「2つの戦略」を授けよう
国家戦略と人生の戦略は、本質的には同じものだと、著者は言う。
なぜあなたに「人生目標の立て方」についてお話しするのかというと、私の研究分野である国際戦略やら対外戦略と、あなたの生き方を決める人生戦略(ライフストラテジー)には、かなり共通した考え方があるからです。
私は本書を読んで、いかに自分が戦略的に下の階層で、物事を考えていたかを思い知った。戦略を立てる上で「技術」は大切な要素だが、技術だけではダメだ。本書の題名でもある「武器を捨てよう」という考え方だ。
また、よく言われる「◯◯戦略」というものも、実は「戦略」ではないということが理解できた。自分の「戦略」に対する理解が深まったと感じる。
そして、本書の最終章には、あなたの戦略を確実に実行していくための「アクションプラン」の作り方も紹介されている。
本を読んで理解しただけではダメで、実際に手を動かしてみることを、おススメする。
この本を読んで、あなたの人生を、主体的に、戦略的に、そして、多元的に考え、あなた自身の世界を変えていくヒントにしてほしい。
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