IT業界の新入社員/若手エンジニアに読んで欲しい本 【書評】学問のすすめ 福沢諭吉
IT業界に就職した新入社員や、入社3年目ぐらいまでの若手エンジニア(SE/プログラマ)向けに、お薦めの本を選んでみました。
学問のすすめ
学校を卒業して就職したころは、まだ仕事を覚えるだけで精一杯だと思います。先輩たちがみんなすごい人のように見えるし、同期の存在も気になるところです。
でも長い職業人生は、まだ始まったばかり。
まず必要なことは、「立志」です。立志とは、こころざしを立てること。つまり、自分はこれから『ずっとこの仕事でやっていくんだ!』と決心することです。
そして、あなたが選んだこの仕事について、一生懸命勉強すること。勉強とは、本を読むことだけでなく、人に会ったり、仕事を通していろんな経験を積む事も含みます。
ということで、この「学問のすすめ」をお勧めします(^^)
ご存知の通り、この本は有名な「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」で始まります。つまり、人は生まれながらに上下の差別は無いということ。
しかし、みなさんもご存知のように、世の中には、仕事の評価の高い人や低い人、給料やボーナスの多い人や少ない人といったような差があります。
差は確かに存在します。ベテラン技術者を見ると、その差は歴然としています。
ではなぜ、差が出てくるのでしょうか?
この本には「学んでいるか、学んでいないか」によって差が出る、と書いてあります。
せっかく学校を卒業して勉強から解放されたと思ったのに、また勉強ですか?
気持ちもわかりますが、これが現実です。
毎日コツコツ学んでいる人は、より難しい仕事や重要な仕事を任されるようになりますが、学んでいない人は、あまり重要でない仕事ばかり任されることになります。
難しい仕事や重要な仕事をする人は、当然評価が高くなりますし、報酬も増えるでしょう。そうでない人は、なかなか評価を得ることができず、報酬もあまり増えないでしょう。
最初は小さな差ですが、これがやがて大きな差になって現れてきます。
30歳や40歳のベテランと呼ばれる世代になるころには、とても大きな差になってきます。
なので、まず最初に志を立てる必要があるのです。志が立っていないと、途中でくじけてしまいますからね。そして毎日コツコツ勉強すること。
これから始まる長い仕事人生。
まずは、この本を読んで志をたててみることから初めてみてはいかがでしょうか?
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