中途入社の心構え 【為政第2-21】

おはようございます。鈴木尚です。

【為政第2-21】
あるひと孔子に謂うて曰く、子奚(なん)ぞ政をなさざるやと。
子曰く、
書に云う、孝なるかなこれ孝。兄弟に友にして、友政に施すと。これまた、政をなすなり。
奚ぞそれ政をなすことをなさん。

 

【解釈】
中途で入社した社員の、新しい会社での仕事への取り組み方について。

中途入社の社員は過去の実績を買われて採用となったと思います。

しかし、新しい会社に入社したばかりの頃は、必ずしも自分の本領が発揮できる環境を与えられるとは限りません。

過去に要職を務めていたとしても、新しい会社では初心者レベルの仕事を担当するケースもあるかもしれません。

 

そのような状況にある中途入社の社員に対して、誰かが励ますつもりでこんな質問をしました。

「あなたのような人が、なぜそんな仕事をしているのか。もっと重要な仕事を担当してバリバリやるべきだ」

 

ところがその中途入社の社員はこう言いました。

「会社の一部分として組織があり、組織の一部分としてプロジェクトがあり、プロジェクトの一部分として私の担当する仕事がある。それらは全て一本の線で繋がっています。

つまり、上司やリーダの指示を良く守り、メンバーと協力して真面目に取り組むという点において、要職にある人が担当する仕事も、末端にいる人が担当する仕事も全く同じだと思います。

よって、私が今、初心者レベルの仕事をしているとしても、何も問題はありません。むしろ初心者レベルの仕事をキチンとこなせる事を皆に証明しないと、重要な仕事を担当できませんからね。」

こんな感じでしょうか。

 

チャンスが来れば表で活躍し、その時期で無いと思えば、裏でしっかり力を蓄えて将来に備える。

このようにうまく切り替えが出来るようになりたいものです。

 

★私は以上のように考えますが、みなさんはどう思いますか?

 

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