【書評】技術者にも出来る不況脱出法「不況大突破 瀬戸の民吉」 加藤徳夫

こんにちは。鈴木尚です。

瀬戸っ子なら誰でも知っている(はず)加藤民吉

今回、改めて瀬戸市にとって加藤民吉がどんな存在であるのかを知りたいと思い、古本ですが入手しました。

 

内容は、地元の研究家の資料を元に、加藤民吉が「磁器」に出会ったきっかけから始まり、九州での修行の様子や、瀬戸に戻ってからの活躍などをを物語風につづっています。

※ちなみに加藤民吉は瀬戸市の窯神神社に祀られています。

 

ところで、江戸時代の九州有田焼の技術は門外不出で、他人に教えたら極刑になるほどの厳しさだったそうです。

 

そのような環境の中、加藤民吉は自分が瀬戸の陶工であると堂々と伝えた上で、お寺の住職に紹介状を書いてもらって修行に来たと正直に話しています。

そして苦労をして磁器の技術を身につけ、それを瀬戸に伝えて不況脱出のキッカケを作りました。

 

著者の加藤徳夫氏も指摘していますが、この加藤民吉の物語の教訓はそのまま現在の私たちの仕事にも、応用できるのではないかと思います。

 

よそに行ってこっそり技術を盗んで帰ってくるのではなく、真面目に働いて信頼を得た上で、技術も身につけるという事。

楽な方、楽な方と流れるのではなく、地道にコツコツと信頼を得る努力をすれば、きちんと結果が出るという事でしょうか。

 

私たちの先輩の生き方には、学ぶところが多いものです。

 

 

 

 

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